カフェ・バッハグループで共同購入した、世界中の生産国から厳選されたコーヒー豆を使用し、焙煎前後でハンドピックにより欠点豆を取り除き、それぞれのコーヒー豆の特徴を活かした焙煎をしています。
当店のカフェインレスコーヒーは、スイスウォータ―プロセスによってカフェインを除去した生豆を使用しています。この製品は、
・コーヒー豆本来の繊細で独特な味わいをキープ
・99.9%カフェイン抜きのコーヒー豆を実現
・化学薬品は一切使用せず
という特徴があります。(スイスウォータ―社より)
(参考)
コーヒーからカフェインを除去する技術はドイツのコーヒー商の偶然の発見に始まります。ある年彼が輸送していた生豆が事故で海水に浸かり、そのまま捨てるのはもったいないと試しに焙煎してみたところ、香味はそれほど抜けずにカフェインだけがほぼ完全に抜けていることを見つけたのです。それから研究を重ね、1903年に生豆を塩水に浸した後、ベンゼンで数回洗ってカフェインを除去する方法を考案しました。その後ベンゼンの残留毒性が問題視されたことから、有機触媒に生豆を浸けてカフェインを抽出した後、加熱して有機触媒を飛ばす方法が用いられました。
この方法でほぼ完全に有機触媒を除去できるのですが、安全性に不安を感じる人もいます。そこで1933年にスイスで生まれたのが、水抽出法です。ただ単純に水で抽出するとカフェイン以外の成分の損失が大きく香味が抜けてしまうため、スイスウォータープロセスと呼ばれる方法が考案され、1980年代から「より安全な脱カフェイン法」としてアメリカで普及しました。(「コーヒーの科学」丹部幸博著より)
カフェインを除去する前のコーヒーと比べると香り、色合い、味わいは多少異なりますので、ビールにおけるノンアルコールビールという位置付けと考えていただければよいでしょう。